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ブックオフでバッタリと

私と家族が住んでいた借家が取り壊されることとなり、引っ越しをすることになりました。

私が生まれる前から住んでいた家だったので、大量の物が溢れ、特に本はかなりの量がありました。

 

本の種類は漫画、時代小説、推理小説、ゲームの攻略本や関連本と様々ありました。

次の新居には持っていけないので、ほとんどの本を思い切って、ブックオフに売ることにしました。

50冊以上の本を買い取りカウンターに持っていくと、店員の動きが止まりました。

私はどうしたのかと店員を見ました。

店員は私が中学校の頃にとても仲の良かった女の子で、私に驚いて動けなくなっていたのです。

数年ぶりの再会に、お互い驚きを隠せませんでした。

簡単な挨拶をして、買い取り手続きは進みました。

手続き中、女の子は照れくさそうに、買い取りの説明をして、お金を渡し、私も照れくさく説明を聞き、お金をもらいました。

店員となった女の子は中学時代から本が好きでしたから、ブックオフで働いていても不思議なことではありませんが、古書店がたくさんある中で、まさかこんな所で再会するとは思いもしませんでした。

買い取りカウンターまでに呼ばれるしばしの間、私は落ち着きがなく、本棚をぐるぐると歩いていました。いつもなら、漫画の一つや二つでも立ち読みをするのですが、心の中で、

(今日はどうでもいいような服を着てきてしまった。まさかこんなところで、バッタリ会うなんて。もう少しマシな格好をすればよかった)とつまらないことを思っていました。

無事に買い取ってもらえましたが、知り合いに本を売るというのは少し恥ずかしいものがありました。